過去形だ。
姫は、昨晩か今朝(午前5時以前)かは解らないが、ひとり誰にも
看取られす天の星になった。
星が生まれた。
このところ。少し。ひめには無関心であった。
でも一日に何度もひめの名を呼んで、その所在を確かめた。
最近、外によく出るようになったからだ。
姫は、生まれて直ぐ捨てられた猫だ。
家に連れ帰り、3時間ごとにミルクを与え、便尿の処理をした。
私の懐で寝て育った。
私の懐に抱かれたまま、よく散歩をした。
すくすく育ったひめは、少しわがままだった。
とても、だっこの嫌いな猫だった。
いや、自立心旺盛で、好奇心の強い猫だった。
ひめは書斎だった通りで死んでいた。
私の足が、この日そこに向いた理由はわからない。
姫がきっと私の足を引き寄せたのだ。
私は、ひめの死骸の前で佇んでいた。
ひめへの思いに涙をこらえながら。
この理不尽な死をじっと見続けた。
一つの命が、この大宇宙の命に変化した。
そう思うことで、私は救われる。
ひめは、まだ若い。
若い命を持ち去られたのは、悲しい。
その悲しみを、堪えきれず涙する。
嗚咽する。
私はそのとき私の行く末を見ているのだ。
* 「ひめ」は。今日12時に南龍寺で、葬儀に賦します。読者の皆様、
ありがとうございます。
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