ドアをくぐると、異様な雰囲気にとりつかれました。なぜかというと、患者の全部が爺さんやばあさんでした。普通、病人だと、何となくくらい感じで、どこか気分が悪そうな雰囲気が漂っているのですが、今日はそうではありません。見知らぬ者同士(あるいは連れの者か?)が、談笑とまではいかないまでも、楽しそうに話しているのです。
私も、話に加わり、
「いぇぇ、爺さん。うんじゅう、まーぬわっさみしぇーが」(あのお、じいさん、おたくはどこがお悪いのですか)と聞くと、「まーとぅくまん、ねーんさ」(どこと言うところは無いよ)なんて返事が返ってくる。
社交の場だ。若者が働きに出た家では、老人は一人取り残されている。寂しいのだ。テレビを見ていても、最近の番組は、タレントが馬鹿騒ぎする番組が多い。そんなのみていても、老人にはちっとも楽しくない。しかも、老人の自殺だ、若者の自殺だ、殺人だなどくらいニュースに加え、年金問題、後期高齢者問題などで、みていられない番組が多すぎる。だから、癒しを求めて行き着くところが病院なのだ。これじゃあ、診療報酬の膨化と保険の値上げは、いたちごっこになる可能性は大きい。
考うるに、少なくとも病院を老人のたまり場にするような社会現象を起こす政治は無くしてほしいなあ。










